
●はじめに
バックヤードウルトラ・ラストサムライスタンディング 神奈川大会2026は、2026年2月21日(土) 13:00にスタートし、62時間の共走の末、2月24日未明に幕を閉じました。
昨年は「世界選手権を目指す選手の挑戦の場」という位置づけで開催いたしましたが、本年は「人それぞれの挑戦を共に」をコンセプトとし、特別な参加資格を設けず、どなたでも挑戦できる大会として実施いたしました。
最年少18歳、最年長63歳、総勢21名の選手がスタートラインに立ち、そのうち12名がバックヤードウルトラ初挑戦。
最長距離がフルマラソンという選手から、100マイルレースで活躍するトップ選手まで、多様なバックグラウンドを持つランナーが、毎時間同じスタートラインに立ち、それぞれのベストを尽くして「1時間に6.7km」を走り続けました。
結果として、初挑戦者を含め18名がバックヤードウルトラにおける自己ベストを更新。
「自分の限界の、その一歩先へ」——それぞれのランナーが、それぞれの物語を刻む大会となりました。
●62時間の物語の結末
物語は62時間で決着。
すべての装備・寝具・食料を背負って走る“ストロングスタイル”を貫いた赤松選手がラストサムライに。
テントは用意したものの、サポートクルーをつけずに挑んだ稲永選手がアシストとして最後まで食らいつき、お互いの自己ベスト更新を支え合いました。
記録はもちろん、何よりも、それぞれの際立ったスタイルが、私たちに異次元の走りを印象付けました。
ペースは違い、言葉を交わすことはなくとも、お互いの存在が、支え合い、高め合う。
ライバルである前に、同じ時間を共有する仲間として、16時間に及ぶ1対1を走り続けた二人の姿は、バックヤードウルトラの本質を体現していたように思います。
●開かれた大会として
本大会では、自身でテントや機材を持ち込まなくても参加できる「オフィシャルエイド利用枠」を設けました。
これは、競技経験や装備の有無にかかわらず、挑戦の機会を広げるための新たな試みでした。
その結果、これまで“遠い存在”だったバックヤードウルトラが、“自分にも挑めるかもしれない競技”へと変わったという声も多くいただきました。
また、はだの丹沢クライミングパークを訪れたボルダリング利用者の皆様、周辺を訪れたハイカーの皆様、秦野市在住の方々をはじめ、多くの方が足を止め、レースを見守ってくださいました。
昼夜を問わず絶えない声援があり、なかには連日足を運んでくださる方もいらっしゃいました。
バックヤードウルトラは、ただの長時間競技ではなく、
「人と人がつながる競技」
「ポジティブなエネルギーが循環する競技」
であることを、改めて実感する時間となりました。
●走るはつなぐ
この大会は、勝者を決めるためだけの場ではありません。
誰かの挑戦が、誰かの挑戦を後押しする。
走る人、支える人、見守る人が交差し、重なり合う。
それこそが、私たちが目指す「人それぞれの挑戦を共に」であり、「走るはつなぐ」という文化の実践です。
今後は、年1回の大会開催にとどまらず、体験イベントや練習会などを通じて、より多くの方がバックヤードウルトラの魅力に触れられる機会を創出してまいります。
この挑戦の輪が、秦野から、神奈川から、そして日本全国へと広がっていくことを願って。
最後に、本大会を支えてくれたすべてのバックヤードファミリーの皆様に、心より感謝申し上げます。
昼夜を問わず現場に立ち続け、選手一人ひとりの挑戦を支えてくれた運営チームのメンバー。
本大会の実現に向けて多大なご支援をくださった Tomo’s Pit の井原さん、奥村さん。
そして、この挑戦の価値を信じ、ともに大会を創り上げてくださったご協賛者の皆様。
皆様の存在なくして、この大会は成立しませんでした。
あわせて、行政関係者の皆様、施設関係者の皆様、ボランティアスタッフ、応援者、そして何より勇気をもってスタートラインに立ったすべての選手に、心より感謝申し上げます。
共に走ってくださり、本当にありがとうございました。
ラストサムライスタンディング神奈川大会
レースディレクター 水野倫太郎
| Laps | Name |
| 62 | 赤松亮 |
| 61 | 稲永雄介 |
| 46 | 堂元和志 |
| 40 | 山田豪太 |
| 38 | 池田秀次 |
| 36 | 山崎亨 |
| 31 | 土屋尾伸太朗 |
| 27 | 黒木良一 |
| 26 | 北條了 |
| 25 | 中川裕一 |
| 24 | 前田洋佑 |
| 24 | Lau Stephen |
| 24 | 小笠原諒 |
| 18 | 芳賀守 |
| 18 | 水谷冠太 |
| 18 | 榎本翔 |
| 16 | 高彦心 |
| 16 | 柳沢磯安 |
| 14 | 菊嶋啓 |
| 14 | 佐藤大樹 |
| 7 | 窪田淳 |
Photo by 石山匠 @isymtkm