昨年70LAPと大きくコースレコードを伸ばした本大会。「今回も…」と期待が高まる中、レース当日は雨。「短期決戦で終わってしまうのでは…」と誰もが予想したことだろう。しかし結果は57LAPと過去二番目の好成績にて大会が終わった。
ラストマンとなった中村選手は昨年群馬大会にて41LAPを記録しアシストに、小松選手は昨年の東京大会にて32LAPと、両選手とも過酷な環境下の今大会にて大幅に自己記録を更新。記録からも、走りからも、この一年でバックヤードに向けて鍛錬を積んできたことがわかった。ラストマンの中村選手に至ってはスタートからゴールまで淡々と同じリズムを刻んだ華麗な走りを貫き、全く終わりが想像つかなかった。今後の大会での記録に期待をしてしまう。
女子選手では3年連続出場の原選手が、最後の3人まで残り、2020年に開催されたWorldchampion Shipsにて鈴木潤子選手が記録した45LAPという女子日本記録を上回り48LAP を記録し日本記録を更新。
また、上位3選手に共通していえることは、選手個の力はもちろんのこと、サポートチームとの連携の強さだったと感じる。
私個人はバックヤードウルトラのおもしろさは、F1のようなチームスポーツであることだと思っている。ランナーはドライバー、サポートメンバーは、監督やテクニカルスタッフといったように、選手はサポートを心の底から信頼し、サポートは自身も選手の一員であることを認識しサポートに徹し、チームが一体になってレースに臨むことが好結果につながる。
ページ下部の動画「チーム中村」のインタビュー動画はぜひみて欲しい。淡々と話しているが「選手のサポートに対する信頼感」「サポートメンバーの中村ドライバーに最善をつくそうとしていた熱い気持ち」がよく伝わってくる。「チーム中村」優勝おめでとうございます!!
YOUTUBEライブでもワールドチャンピオンシップで活躍した選手や、ディレクター井原も話していたが、レースの特異性や、日本国内ではコロナ禍に大会がスタートしたため、抽選(参加人数の制限)、サポートメンバーの制限などを行なった背景もあり、どうしても過酷なイメージが拭えないがそんなことはない。ランニングをはじめたばかりの方から熟練された方まで、各自の限界を挑戦できる場だと思っています。ぜひすこしでも興味を持っていただけたのであれば一歩踏み出して挑戦してほしい。また、周りに挑戦したいと思っている仲間がいるのであれば、背中を押し、サポートチームの一員として一緒にレースに参加してみてはいかがでしょうか。お待ちしています!
バックヤードウルトラ・ラストサムライスタンディング
本部運営 奥村友昭
https://flic.kr/s/aHBqjBQnnL
Photo by 石山匠 @isymtkm
https://00m.in/LQaQP
Photo by 奥村友昭 @zippy_da_yoder
Laps | Name | Distance(km) |
57 | 中村雅哉 | 382.242 |
56 | 小松広人 | 375.536 |
48 | 原智美 | 321.888 |
45 | 大河原秀樹 | 301.77 |
42 | 向山暁彦 | 281.652 |
37 | 川満武徳 | 248.122 |
35 | 籔本嘉和 | 234.71 |
33 | 鎌倉明子 | 221.298 |
30 | 岩崎智之 | 201.18 |
27 | 小室淳佑 | 181.062 |
26 | 松森正彦 | 174.356 |
21 | サクライニチカ | 140.826 |
19 | 森正治 | 127.414 |
18 | スタター史織 | 120.708 |
11 | 高彦心 | 73.766 |
4 | 日高実保 | 26.824 |